会社設立には複数の会社組織があります。その会社組織によって必ず〜会社という文字を商号のなかに入れなければなりません。どういう会社にするかによっても違いができますが、言葉のイメージでは断然株式会社が王道です。

  • ○○○○株式会社
  • ○○○○合同会社
  • ○○○○合資会社
  • ○○○○合名会社
  • ○○○○有限会社

上記のネーミングをさらっと見ても株式会社が目立ちます。まるっきり同じような会社と取引するときは、やはり株式会社を選ぶのではないでしょうか。それだけ株式会社の知名度は高いです。日本で一番多い有限会社も知名度はありますが、今は有限会社は設立できません。これからはどんどん知名度は下がっていくと思われます。法律が変わって有限会社が復活しない限りは。

次に合同会社が続きます。合同会社は増えていってはいますが、設立費用の観点から設立しやすいイメージが強く、本来の利点の自由度の強味をいまいち発揮していないような感じです。当事務所の場合なのですが、設立する会社の大半は株式会社です。面談後、ご依頼人の会社のイメージによっては合同会社の説明をするのですが、特に一人会社の場合はあまり特徴がつかめないようです。新会社法により株式会社も一人取締役で設立できてしまいますからね。

それと忘れてはいけないのは、会社の設立後の会計処理は株式会社とか合同会社とか関係なくきちんとやらなくてはなりません。合同会社だからといって適当にやれるわけではありません。ですから、設立費用を考える方は少し危険です。確かに会社設立時は何かとお金がかかるので、できるだけ費用を押さえたいと思うのは私も同じですが、それだけの理由で決めるのはやめた方が良いと思います。合同会社は後で株式会社に組織変更が可能なので、とりあえず合同会社で試してみて軌道にのったら株式会社に組織変更を勧めている書籍などがありますが、私はそうは思いません。どうせ株式会社にしたいのなら最初から株式会社設立で目的に向かった方が気持ちが入ると思うのです。そういう意味で合同会社を強く勧めない理由です。

ただし、出資と配当の比率を変えられるなど合同会社にはすごく良い利点があります。技術は持っているが出資するお金があまりない人やお金はあるけど技術がない、営業だけが得意、事務職なら自信ある、友達同士で会社を設立したいなどなど、こういう人達が集まってコラボレーションすることにより、株式会社にも負けない大きな力になります。

次に有限会社なんですが、考え方は二つあります。時が経つと有限会社の知名度は必ず下がります。しかし、古くから生き残っている会社とも考えられます。古い会社、新しい会社、どちらも利点はありますので、人によってイメージは違ってくるのではないでしょうか。若い人向けの会社なら株式会社の方が受けはいいですし、老舗店舗のように創業○○年などというような売りにしている場合は有限会社でもイメージは下がりません。でも、老舗を売りにしている会社でも株式会社はありますので、やはり最終的なイメージを考えると有限会社の方がイメージ的には劣ると思います。

他の合資会社、合名会社は今はあまり設立する方はおりません。あまり、メリットも感じられません。個人事業の延長のような気もします。

さて、皆さんはどの会社を選びますか?


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