会社設立〜前(株)・後(株)編です。
株式会社を設立すると、必ず商号(会社の名称)に株式会社という文字を入れて株式会社とわかるようにしなければなりません。株式会社以外でもそうなのですが、今回は分かりやすいように株式会社で統一致します。
よくご質問されることなのですが、株式会社を前後、どっちにつけた方がいいのか、みなさん疑問に持たれる方が多いです。商号(会社の名称)は会社の顔みたいなものですから、悩まれるのは当然です。目的と同様にじっくりと考えなければならないものですよね。
ストレートにいうとこれはどちらでも構いません。株式会社とわかればいいので前でも後ろでも問題はありません。中間に入れることも問題無いようなのですがこのメリットは良くわかりません。
結局のところ、ニュアンスでしょうか。どっちにつけた方が商号にマッチするか、格好が良いかの問題です。雰囲気とか読みやすさなどを考慮して考えた方が良いですね。
あくまで当事務所の傾向ですが最近は前株の方が若干多いような気がします。多分、カタカナ文字やローマ字が商号に多く使われているからだと思います。カタカナ文字だと前株の方がしっくりいくような気がするんでしょうね。後は大手の会社や昔からある会社は後(株)が多いです。昔のからの流れとか、知名度があるので会社の名称を全面に押し出したのかもしれませんね。
そこで、色々と調べてみました。下記はその例です。
○航空会社
・株式会社日本航空(JAL)
・全日本空輸株式会社(ANA)
○IT関係
・株式会社ライブドア
・楽天株式会社
○メーカー
・パナソニック株式会社
・日本電気株式会社
・株式会社東芝
・ソニー株式会社
・富士通株式会社
○出版社
・株式会社講談社
・株式会社文芸春秋
○旅行会社
・株式会社ジェーティービー
・近畿日本ツーリスト株式会社
・株式会社日本旅行
・株式会社エイチ・アイ・エス
○ハウスメーカー
・大和ハウス工業株式会社
・積水ハウス株式会社
・パナホーム株式会社
・ミサワホーム株式会社
○コンビニエンス・ファストフード
・株式会社セブンイレブンジャパン
・株式会社ローソン
・株式会社ファミリーマート
・株式会社デイリーヤマザキ
・ミニストップ株式会社
・日本マクドナルド株式会社
・株式会社モスフードサービス
・株式会社ロッテリア
○家電量販店
・株式会社ヤマダ電器
・株式会社ビックカメラ
・株式会社エディオン
・株式会社コジマ
・株式会社ヨドバシカメラ
・株式会社ケーズホールディングス
このように、昔からある大手の会社でも前株、後株でもこだわってない会社もたくさんあります。カタカナ文字だからといって前株にしないで、後株にしている会社もあります。同じ職種でも前株だったり後株だったりの会社もあれば、右へならえの職種もあります。
やはり、雰囲気・ニュアンス・ひらめき、格好良く言えばセンス、こんな感じで決めるしかないでしょう。ちなみに電話帳の順番は株式会社の「か」ではなく、その後の文字で決まります。